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 〈vol.4〉 村田さん(グリーンコンシューマーネットワークとやま) 「取材日2005.02.10」

今回は、生活のあらゆる面で環境に優しい「エコライフ」を実践されているグリーンコンシューマーネットワークとやまの村田さんにインタビューをしてきましたっ

 実践しているエコライフは??

カズ:村田さんが環境に優しいエコライフとして実践されていることはなんですか??

村田さん:買い物から料理、掃除など生活のあらゆる面で行っています。例えば、買い物は自動車で遠くのお店に行くより、歩いていける近くのお店を選んでいます。

カズ:そのほうがガソリン代もかかりませんねっ

村田さん:そう、それにタッパーを持参して買い物をするようにしています。お店に言えばやってくれますよ。あとはフリーマーケットや朝市を利用したり、地産地消(地元で生産された商品を地元で購入すること)も心がけています。
 最近、スーパーマーケットでは、お客さんの意見を取り入れてお店作りに活かすため、意見箱が置いてあります。わたしは気づいたことがあればすぐに書いて入れるようにしていますし、箱が無ければ店長さんや担当の方にはっきりと言うことにしています。

カズ:それはすごいですね・・・

エコクッカー

 エコクッカー
 (これを使って夏場は太陽熱で調理、
 
保温をしますっ)

村田さん:料理については、材料を薄く小さめに切れば、ガスの消費量を抑えられます。また、おでんやシチューを作るときは保温調理をします。保温調理とは余熱で火を通すことで、保温調理用に魔法瓶のような構造のなべ(シャトルシェフなど)も売っていますが、普通のなべでも火から下ろしてバスタオルに包み、発泡スチロールの箱に入れておけば簡単にできます。保温調理は光熱費の削減になりますのでお勧めです。
 油料理はあまりしませんね。油物は後片付けのときに洗剤を多く使うので環境によくないですし、調理のときに周囲に油が飛ぶので掃除が大変です。油を使わない調理法もいろいろあって、コロッケなんかも油なしで作れるんですよっ
 ノンオイルなら太りませんし、油と洗剤をほとんど買わずに済むので。手間と体重(笑)と容器ごみ、食費それから雑費が削減できます。
 また、グリーンコンシューマーネットワークとやまでは、手作り豆腐、キムチ作りやそば打ち体験など、自分達で食材を作ってみる活動も行っています。スーパーで市販の製品を買って容器包装ごみをだすよりもずっと環境にやさしいこうどうだと思います。

まるまんエール店 まるまん店内
〈キムチ作り教室〉 〈そば打ち体験教室の様子〉

 お店に意見を書いて出しているということですが??

カズ:お店に意見を書いて出しているということですが、お店は変わってきていますか??

村田さん:最近はずいぶん意見を取り入れていただけるのでうれしいです。何年か前まではサトイモやニンジンのようなものまでトレイが使われていましたが、最近はかなり減ってきていて「はだか売り」も多くなったように感じています。
 また以前はよく「黒いトレイ」が使われていましたが、これは再生されることがないので白いトレイにと訴え続けたところ、昔から見ると減ってきました。お店は消費者からの貴重な意見として喜んでくれますし、売り場も変わってくると思います。また、お店に良い点があれば褒めていくことも大切ですね。

 お店の人に伝えたいことは??

カズ:お店の人に伝えたいことはありますか??

エコマーブル
マイバッグ
(持ち歩く習慣をつければ誰でも続けられますっ)

村田さん: 世の中の大半の方は、「環境のために」と言ってもピンとこないでしょう。あるお店では、マイバッグを持参するとポイントをくれたり、カードにスタンプを押して、それが貯まると100円引きという特典をつけてくれるところもあります。
 大変おトクですが、マイバッグを持参する方はさほど多くはないようです。おそらくこれが伸び悩んでいるのはマイバッグの持参が「面倒だ」と思われることもあるのでしょうが、スタンプやポイントというのが地味ではた目からわかりづらいからかもしれません。
 スタンプやポイントが貯まるのは時間がかかりますし、バッグを持参するという行動が、将来どういったメリットになっていくのか、つまり「これを続けていけばトクをするっ」とおう部分がはっきりしなくて「この行動が金銭や家計に結びつく」といったイメージを持ちにくいのかもしれません。
 マイバッグ持参率を上げるには、たった1円でもいいからレジでキャッシュバックした方が効果的なのかもしれません。これなら具体的に目で見ることができるので、未来のために今を我慢するという価値観が苦手な人(苦笑)にも広がるのではないでしょうか??


 だれもが簡単にできる環境への取組みについて

カズ:だれもが簡単にできる環境への取組みについて、村田さんからアドバイスをお願いしますっっ

エコマーブル
ビン入り製品
(一升瓶、ビールびん、牛乳びんは洗って使える
リターナブルびんですっ)

村田さん: 例えば、ビールなんかは缶で買うんではなく、洗って再使用(リユース)できるビンのものを買ったり、お歳暮などで送ったりしてみてはどうでしょう?缶はリサイクルできるといいますが、実際、リサイクルにどのくらいのエネルギーが使われるかご存じない方が多いと思います。資源回収に出せば「リサイクルに協力した」と考えがちですが、決して環境に優しいわけではないということに気づいて欲しいんです。
 またペットボトルにも同じことが言えるんです。使って回収に出すより水筒にお茶を入れて持ち歩き、ペットボトル製品は買わない、まずは「ごみを出さない生活をすることが大切なんです。
 こういった行動は、「環境に優しい」と考えると長続きしないんですが、「家計にやさしい」と考えれば続くと思います。人間はお金がからむと真剣になりますしっ(笑)

 みなさんに伝えたいことは??

カズ:最後に、みなさんに伝えたいことはありますか!?

村田さん: 企業が粗品や懸賞をよく出しますが、これを公共交通機関のサポートに役立てていけたらと思います。例えば、お菓子を買うとタオルが当たるという粗品があるとして、賞品にはタオルの他に(つまりタオルに興味の無い人向けですが)、その地域々々のバスや電鉄会社の商品券−もちろんその企業の広告も入れて−も選択肢に入れるといいのではないでしょうか?
 車社会で公共交通機関の利用がなかなかされない世の中ですが、お年寄りや妊婦さん、そして「環境」を守る活動をしている企業としてイメージアップをはかるのは、生活者にとって好印象ですね。環境や公共交通機関を守っていくことも企業の立派な社会貢献ですし、消費者・生活者もこういうアイディアを出す企業を応援することで環境に優しい行動がとれるわけです。
 またバス・電鉄会社も、商品券を粗品や懸賞に使ってくれた企業には車体のラッピング広告料を割引したり、長時間乗っている高速バスの車内では、協力企業のCMを積極的に流したり、企業側のPR誌を個々の座席に置いて読んでもらったり、乗客に企業の新製品のモニター協力をお願いしたらいいのではないでしょうかっ!!

カズ:村田さんありがとうございましたっっ!!

最後に、環境にやさしい料理の本をお勧めいたします。皆さんもできることから少しずつ取り組んでくださいっっ!
「やせる本格レシピ」 鈴木その子 <主婦の友>
「これが究極 食べてやせる料理」 鈴木その子 <小学館>
「ノンオイル・ノンバターで作る 体にやさしい料理」 茨城くみ子 <グラフ社>
「ノンオイル・ノンバターで作る パン&お菓子」 茨城くみ子 <グラフ社>

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