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〈道場その1〉廃油せっけんの作り方 「取材日2005.01.14」 |
今回の先生 |
坂元 昌子さん(富山市)
この廃油石けんの作り方は、
「平成16年度ごみゼロアイデアコンテスト」の優秀賞受賞作品です
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天ぷらや揚げ物で出てくる廃食用油は皆さんどうしていますか?
市販の固形材で固め、燃えるごみとして捨てる人が多いと思いますが、もったいない!
環境にやさしい廃油石けんがミキサーを使えば自宅で簡単に出来るのです。お試し下さい。
用意するもの
せっけん2個分を
作る分量
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苛性ソーダ |
50g |
廃食用油 |
420cc |
水 |
85cc |
牛乳パック(洗って乾かしたもの) |
1個 |
豆腐の空きパック |
2個 |
ミキサー |
1台 |
極意その1・・・
・良いせっけんを作るには、料理と同様、分量が大事です。目分量ではなく重さを正確に計りましょう。
(この分量は、これまで紹介されている廃油せっけんよりも苛性ソーダの量を減らし、混ぜる時間を
長くしたものです。未反応の苛性ソーダが残らない、手に優しいせっけんです。)
・廃食用油は、よく使ったもの(使い切って黒くなってしまったような油)がいいせっけんになります。
封を開けてから使わずに時間の経った油はせっけんになりづらいです。
・廃食用油420ccは、6人家族でてんぷらを作った場合に出てくる量です。
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●注意!!
・苛性ソーダは劇薬です。薬局で購入する際は印鑑を忘れずに!
・使用目的は「廃油せっけんを作るのに使います」と言いましょう。
@ ミキサーに廃油を入れておく。
A 牛乳パックに水を入れる。
B 次に苛性ソーダを入れる。
(※計量は正確に、水→苛性ソーダの順番を間違えないこと)
C 牛乳パックのふたを閉め、5分間振り混ぜる。
(熱くなってくるので出来るだけ口の方を持って混ぜる)
D 牛乳パックの中身をミキサーに注ぐ。
E 廃油がシチュー状になるまでミキサーを回転させる(3〜5分)
F 豆腐の空きパック2個に入れる。
G 3〜5日で豆腐パックをはずし直射日光を避け
風通しの良いところで10日〜2週間乾かして完成!
極意その2・・・
・ミキサーを使うことで、誰でも簡単に作ることが出来ます。
(これまで紹介されている廃油せっけんは、手作業でかき混ぜる方法が紹介されています)
・3〜5分、シチュー状になるまでかき混ぜましょう。
(廃食用油の種類、状態で時間が違うので注意)
・かき混ぜた後、豆腐の空きパックに移してください。
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●注意!!
・必ず全ての作業をゴム手袋をはめて行ってください。
・苛性ソーダは劇薬なので十分注意して扱ってください。
(目などには絶対に入れないようにメガネをすると安全です)
・使い終わったミキサーを洗うときは、手袋をしてお湯でゆすいでください。
・固まるまではせっけんではありません。できあがったゲル状のせっけんに素手では触らないで下さい。
・アトピー性皮膚炎の強い方は、半年経ってからご使用ください。
○髪や体以外ならば、大抵のものは洗えます。(食器、換気扇、ガスレンジ、タバコのヤニの付いた壁、
ガラス戸、ズック(靴)、ワイシャツの襟、靴下のつまみ洗い等)
○食器を洗うときは、スポンジやアクリルタワシで、せっけんを洗い流すときは、ぬるま湯で流し洗いを
して下さい。
○肌や環境にやさしいせっけんです。本当に手荒れしません、お試し下さい!!
坂元さんが直接作り方を教えてくれます
作りたいときは、(財)とやま環境財団にお問い合わせください
TEL:076-431-4607 FAX:076-431-4453
※5人以上集まってもらえれば1人500円で出張講座をします。お気軽にご連絡下さい
作ってから1年ほど経過し品質の安定した「廃油せっけん」を坂本さんより購入できます。
1個100円で10個を一口として注文受付けいたします。
購入希望者の方は(財)とやま環境財団までお問い合わせください。
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